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アンカー 1
英数字
 二種類ある沈め折りの内の一つ。沈める部分を開いて山谷をすべて入れ替える折り方。カドの自由度がclosedsinkに対し高い。
 折り紙の手法の中でも、最難関と言われる折り方。カドを内側に押し込むように折る。
 つまむように折るという何の説明にもなってないやつ。結局のところ「カドを折りだせ」ということです。
 カドを折り曲げる折り紙の手法。かぶせ折りの対極にある存在。紙の淵に対して割り込むように折る。ツルの頭を折る工程と同じ。
 カドを折り曲げる折り紙の手法。中割り折りの対極にある存在。
紙の淵をかぶせるように折る。
折り図
 折り方の手順を示した図のこと。
要するに折り紙の本に載ってるやつですね。
この図があることで展開図折りできなくても折り紙作品を手軽(?)に作ることができます。
実はこの折り図を描く作業が、作品を折る何倍も面倒だったりもします。

折り図

 二種類ある沈め折りの内の一つ。沈める部分を開かず、内側に押し込む折り方。カドの自由度がopensinkに対し低くなる。

Closed sink

Open sink

沈め折り

つまみ折り

中割り折り

かぶせ折り

段折り

段になるように折る手法。
斜めに段折りすることもある。
どちらが上側に来るか、山折りと谷折りを間違えないように注意。

ウェットフォールディング

 紙を湿らせて折る技法。
工程の最後のほうで紙が分厚くなって折れなくなることありませんか?
そんな時は紙を湿らせてみましょう。
すると、あら不思議紙が折れるようになって、完成した作品もまとまっているではありませんか。
 このように湿らせると紙が柔らかくなり、さらに形状が維持されやすくなります。
ただし、適切な紙を選ばないと色が落ちてしまったり、紙が歪んでしまったりします。
また、湿らせる程度もほどほどにしないといけないため実はかなり難しいです。
折り図
かぶせ折り
中割折り
つまみ折り
沈め折り
Opensink
Closedsink
ウェットフォールディング
段折り
 大きいカドが2コと小さいカドが2コの基本形。
内部カドはない
 おそらく全日本人が一度は折ったことのある基本形
大きなカドが4つ、小さい内部カドが1つあり、様々な場面で使える。
 サカナの基本形を4つくっつけた基本形
大きなカドが5つ、小さなカドが4つあり、内部カドが1つある。

アヤメの基本形

サカナの基本形

 鶴の基本形を4つくっつけた基本形。大きなカドが9つあり小さい内部カドが4つある。コンプレックス作品にも多く使われ、そのままでも使いやすい。中央の内部カドをどのように使うかがみそ。

鶴の基本形

四鶴

小鳥の基本形

基本形

1:よく使われる基本の折り方。テンプレのようなもの。適切な基本形を選び、仕上げすることで作られる創作作品も多い。以下は1番の意味の基本形を解説する。
2:折り紙作品を仕上げる前の状態。
この状態ではカドしかできておらず、完成作品とは程遠い姿をしている場合がほとんど。
 ドラゴンによく使われる基本形
本来は決まった折り方があるわけではなく、右図の円領域が示すように紙の四隅で大きなカドを4つ作り、小さい内部カドを4つ作る基本形。
の基本形に対角線の蛇腹を追加したものが多い。
 大きいカドが1つ小さいカドが3つある基本形
そのままでも使いやすいが、この基本形に座布団を足した座布団小鳥の基本形が使いやすいと有名。

鶴ドラゴン

基本形
サカナ、アヤメの基本形
鶴、四鶴の基本形
小鳥、鶴ドラゴン基本形

カド

 紙の淵ではなく、中央部から折りだされたカド
鶴でいうところの背中の三角の部分。
基本的には分厚いカドであり、折りにくく、扱いにくい。
また、沈め折りしづらい。
円領域の観点で見ると、領域を多く使い大きい内部カドを折りだすのは紙効率が悪い
これらの理由から単純な構造に使われることが多い。
しかし、紙の淵ばかりにカドを作るわけにはいかないので、内部カドをどのように使うかは創作のキモである。
例えば短めの尻尾、人の足など分厚いカドが必要な部分に使うと効果的。
 とがっている部分のこと。
例えば伝承作品の鶴なら大きいカドが4つ、小さいカドが1つある。
折り紙の創作をする場合、対象物のとがった部分の数だけカドを折りださなくてはならない。
創作技法、理論、基本形のほとんどは適切な大きさで必要な個数のカドを折りだすために使われる。
例えば、人型を作りたい場合、手足のための4本の大きなカドと、頭のための1つの小さなカドを必要とする。
このとき鶴の基本形を使うとすんなり作れると考えられる。
探偵団や他サイトなどでは漢字で「角」と表記されることが多いが、本サイトでは「カド」とカタカナで表記している。
これは角(ツノ)などと違いを明確にするためである。
内部カド

内部カド

樹形図

 樹形図とはカドの数と大きさを棒線で表した図である。
数学などで使う樹形図ではない。
折り紙を平面に畳み、平面に対し、横から見ると分かる。
創作の始めに描くことが多い。
また、樹形図を入力すると、その樹形図通りに折れる展開図を出力するTreeMakerというソフトがある。

樹形図

実際に折ったもの

カド
内部カド
樹系図

シンプル系

 はっきりとした定義はないが、折り工程が少ないもの、要素(カド)などが少ないものなどが、相当する。

折り図化しやすく、動画などで折り方を紹介する場合も多い。

コンプレックス作品と比較して創作し易そうに見えるが、難度はあまり変わらない。

その理由はデフォルメの難しさであり、少ないドット数で絵を描く難しさと同じである。

さらに、創作理論が使いにくいという点も難しさの一因である。

また、シンプル作品も創作者に著作権があるため創作者名を、しっかり明記しましょう。

 

コンプレックス系

 はっきりとした定義はないが、折り工程が多いもの、要素 (カド) が多いものなどが相当する。

コンプレックス作品を折る場合は必要な大きさの紙と、多くの時間を使うことを覚悟しましょう。

創作理論や基本形+αにより創作されることが多い。

また、不切正方形一枚折りがほとんどを占める。

折り図化されることが少ないため、折るには展開図折りを要求されることが多い、さらに仕上げが重要なので創作者以外に折る人は少ない。

 

伝承作品

鶴や、やっこさんなど、古くから折り方が存在する作品。
著作権はなく作品は自由に使える。
しかし、伝承折り紙を改造、アレンジしたものは著作権があるので、注意。

左右対称

左右対称

 展開図の対称軸が紙の辺と平行な等分線である作品。
折り紙作品の多くは左右対称で、その対称軸の置き方でダイヤ型とブック型に分けられる。
ブック型は横分子蛇腹法で設計された作品に多い。
一枚の正方形で切らずに折る作品。
現在最も一般的な折り方と言われている。
伝承折り紙や、コンプレックス系に多い

不切正方形一枚折り

一枚の正方形で切らずに折る!

ダイヤ型

ブック型

展開図の対称軸が紙の対角線である作品。
折り紙作品の多くは左右対称で、その対称軸の置き方でダイヤ型とブック型に分けられる。
ダイヤ型は蛇腹の追加によるバランス調節がしやすい。

ユニット

 複合折り紙の一種。
同じ形に折ったものを複数個組み合わせた作品。
完成形は立体の幾何学体になることが多い。

組み上げる

 15度、及びその倍数の角度を多く使った作品。
具体的には右のような分子の組み合わせである。
15度は扱いにくいため、変わった角度が必要な時に使おう!
 22.5度、及びその倍数の角度を多く使った作品。
具体的には右のような分子の組み合わせである。
例としては鶴が22.5度系である。
 展開図に特定の角度及び、その倍数の角度が多い作品。
例としては22.5度系の鶴など。
創作の際、特定の角度のみを使うと創作しやすいため、コンプレックス作品の多くは角度系である。
また、45度系の一つである横分子蛇腹法なぜか区別される場合が多い。

角度系

22.5度系

15度系

22.5度系分子1

22.5度系分子2

創作者:川村みゆき

ジオスフィア

15度系分子1

15度系分子2

蛇腹

 割れ目が背側に来る作品。

内部カドが腹側になる折り方。

背側に大きなカドが必要な作品に有効。

腹割れにも言えるが、明確な定義はなく、意見が割れている。

背割れだけに

背割れ

 山折りと谷折りが並行に並び、文字通り蛇腹状になる構造。

横分子蛇腹法のことを指す場合もある。

創作の際に元の展開図を崩さずに付加でき、カドを増やしたり、カドの長さの調節をできたり、便利。

ただ、無駄な領域ができるとこも多いため多用は禁物。

また、蛇腹の入れか方は自由であるが、紙の辺に対して並行な蛇腹を入れる場合と、紙の対角線に対し平行に入れる場合が多い。

 
背中が割れてる

腹割れ

 割れ目が腹側に来る作品。

哺乳類の作品に多い気がする。

腹側に大きいカドが必要な作品に有効。背割れにも言えるが明確な定義はなく、意見が割れている腹割れだけに

 

おなかが割れてる(ムキムキという意味ではない)

 紙の表と裏の色を使って色のコントラストをつける作品。

二色で表現できる題材の作品に多い。

一枚折りでも複数枚使用しているように見えるため説明が必要。

インサイドアウト

シンプル系
コンプレックス系
伝承作品
不切正方形一枚折り
ブック型
ダイヤ型
ユニット
角度系
背割れ
腹割れ
インサイドアウト
蛇腹
15度系
22.5度系

 創作理論の一つ。

横分子を組み合わせることで、自由にカドを作ることができるが、横分子の形が様々だと非常に組み合わせにくい。

そこで横分子の形を正方形または長方形に固定することで、組み合わせやすくなる。具体的には蛇腹を90度の角度で縦横につけたのちに45度の線をつけることでできる。詳しくは創作法で。

横分子蛇腹法

 一値分子の集まり (例えば鶴の基本形) をカドが伸びている方向に対し縦方向に切ってみると、縦分子になる。

縦分子は隣同士のカドの大きさの比率が分かりやすい。

 一値分子の集まり (例えば鶴の基本形) をカドが伸びている方向に対し横方向に切ってみると、横分子になる。

横分子はカドそのものの形を示しており、そのカドがどれくらいの紙の範囲を占めているかが一目でわかる。詳しくはこちら

 分子の中でも折ると端が一直線に乗るもの。

コンプレックス系は一値分子の組み合わせが多い。

一値分子どうしは組み合わせることができ、平面にたためる。

 原子の一群。

基本形ではないが、テンプレの構造がいくつかある。

また、一値分子の組み合わせで創作する場合も多い。

 展開図の線分に囲まれた部分。

あまり意識することはないが、表に出てくる面が特徴的な場合ぐらいでしょうか。

 カドが使う紙の領域が円になるとい概念。

詳しくは創作法をご覧ください。

多くの創作理論の基本にはこの理論が使われている。

また、ロバート J. ラングさんが円領域を使った創作を得意とする。

 折り紙を創作してみると分かるかと思いますが、カドとしても、装飾としても、内部構造としても使われない紙の部分(無駄な領域)ができることがあります。

この無駄な領域が多いことを紙効率が悪いと言います。

紙効率が悪いと作品分厚くなり、特にコンプレックス系ではかなり折りにくくなります。

 三谷純さんが作成した、折り紙用の展開図描画ソフト。

展開図を描画するのに一般的に使われる。

さらに展開図の折りたたみシミュレーション機能がついている。

 展開図と完成写真のみで作品を折ること。

基本構造は展開図、仕上げは完成写真をヒントに自力で折らなくてはいけないため、難易度は高い。

展開図は山谷が付いたものを用意しましょう。

 折った後の作品を広げたときにつく折り筋の図。簡略化して書かれることが多い。創作した作品を保存するときや、創作する時に描き、設計図的な役割を果たす。

英語ではCP(crease pattern)と略される。

 折り紙作品の折り方を考えること。

創作方法は基本的に自由だが、コンプレックス系の創作には創作理論が使われることが多い。

創作

縦分子

横分子

一値分子

分子

原子

円領域

紙効率

ORIPA

展開図折り

展開図

広げる

折正確に山谷をつけて書いた展開図であれば、折りたたんだ形をシミュレーションしてくれる。

水色の部分は見た目的にも構造上必要のない部分(無駄な領域)

無駄な領域が多いと紙効率が悪くなる。

折り畳む

45度線

整数比角度系

 横分子蛇腹法で設計された作品の分類群の一つ。

横分子蛇腹法では基本は45度の角度しか使わないが、整数比角度系ではそれ以外に、1:2, 1:3, 3:4, 1:7 の角度を扱う。

そして神谷パターンは最も基本的な整数比角度系の例である。

無駄な領域の解消や、角度の調節に使われるまだまだ発展中の分野である。

こういうとこ

付加

 創作やアレンジの際に使われる方法。

カドの大きさや数が足りない、そんなときに役立つのが「付加」。

元の展開図を崩さずに必要な部分に蛇腹などをくっつけること。

例えば右図のようなダイヤ型に対して、対角線に蛇腹を付加することができる。

​詳しくは創作法

対角線上に蛇腹が付加されている

創作
展開図
展開図折り
ORIPA
紙効率
円領域
原子
分子
一値分子
横分子
縦分子
横分子蛇腹法
整数比角度系
付加

クラフト紙

 封筒などに使われる用紙。

折りやすく丈夫で適度に薄く大きい紙も入手しやすい。

もう最強の紙やん!ってなると思いますが、色が茶色しかありません。

色つきのクラフト紙もあるのですが、色の種類が少なかったり、薄くなかったり、裏が茶色だったり本折り(本番用)には向来ません。

試し折りに使いましょう。

トレペ

 トレーシングペーパーの略。張りがあり、固い。

また、一度山折りにすると谷折りにしづらいなど癖が強い。

曲面的な加工には向かないが、機械系や昆虫系を折るのに向いている。

色つきのものは少し分厚い。

カラペ

 カラーラッピングペーパーの略。

現在カラペは生産が終了しており、ニューカラペ(生産終了、在庫限り)、tカラペが代わりに生産されている。

その名の通り、色のバリエーションが多く、またかなり薄い。

どのくらい薄いかといえばティッシュのような薄さ。

そんなんで折れんのか?と言われれば、根性で折れ!と言いましょう。

まあ、実はカラペだけで折ることはそうそう無く、カラペどうしを張り合わせる、アルミホイルを裏打ちするなど、色のない紙に色を付けるために使われることが多い。

ホイル紙

 みんなの人気者、金銀色の折り紙のようにアルミが塗布された紙。

または、アルミホイルを裏打ちした紙のことをいう。

一度山折りにすると谷折りにしづらく、癖がある。

ただ、仕上げがしやすく、糊付けはほとんど必要ない場合も多い。

曲面加工もお手の物。

ビオトープ

 様々な色があり、張りがあり、丈夫で折りやすい紙。

ただし大きい紙 (50 cm 以上) は入手しにくい。

本折りにはもってこいの紙。

厚みも様々あるので、作品にあったものを選ぼう!

クラフト紙
トレペ
カラペ
ホイル紙
ビオトープ

日本折紙学会

 会員数約400人の団体。

英名 Japan Origami Academic Society (JOAS) 。

雑誌「折紙探偵団」を発行し、折り紙専門ギャラリー「おりがみはうす」を運営している。

おりがみはうす

 折り紙専門のギャラリー。

本の出版や様々な折り紙も販売している。

コンプレックス系の折り図集が多い。

ビオトープやレザックなど、初めて使う紙を手っ取り早く試してみたい場合はここのオンラインショップで買うと正方形に切り出す手間が省ける。

折紙探偵団

 折紙学会が発行している折り紙専門雑誌。

隔月で発行され、購読者は約1500人。

書店では売っておらず、年間購読費を振り込むことで郵送されてくる。

バックナンバーも在庫限りだが購入可能。

折り図や展開図、展示会の様子が掲載されている。

​コンプレックス系が多い。

日本折紙協会

 会員数約10000人。

英名 NIPPON ORIGAMI ASSOCIATION Co., Ltd. (NOA)

趣味・教育・リハビリテーション効果としてのおりがみ文化の普及を目的としている。

東京おりがみミュージアムを運営、月間おりがみを発行している。

月間おりがみ

 折り紙専門雑誌。

様々な作品を掲載している。

複合、シンプル系が多い。

日本折紙学会
おりがみはうす
折紙探偵団
日本折紙協会
月間おりがみ
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